華彩美術館の改修 Huacai Museum renovation in beijing
美術館を起点に派生する地域づくり
北京郊外にある美術館を改修する計画である。敷地のある宋庄地区では、都心で活動していた芸術家たちが、家賃の高騰により移住してくるケースが増えてきており、さらに数年後には電車の交通網が発達することによって、近い将来に活性化する街として期待できる場所である。
本計画は、そのような地域の活性化を視野に入れた計画で、既存の美術館の中に公園のような気軽に訪れることができるストリートを計画するところからスタートした。現状の美術館の建築計画は、個性ある大小の三角形がズレながら連続していく建築になっており、特徴的なスペースを多く有しているが、空間体験としては複雑かつ均質的な空間スケールの連続のみで、来客者にとって自身がどの空間に居るのか方向が定まらず、迷路のような動線計画となっている。
改修では、新たに内外がつながり合う計画に改善すると共に、中庭の在り方を考えなおして明確な動線計画とすることで、来客者や管理者にとっても利便性の良い改修計画とする。どのスペースに居ても、隣接する空間や外部環境と緩やかにつながり合い、居心地の良いスペースを提供する。また、美術館のコレクションである「夢中園」という絵画に着目した。この絵画には、現実と非現実が交差する世界を表現しており、建築空間においても日常と非日常の世界を空間に内在化させる事を目指している。「夢中園」は数枚の画が互いが関係を持ちながら連なり合い、多様な世界と一続きの世界を表現する手法を見立て、この改修計画では、各要素(美術、音楽、演劇、建築、家具、飲食、宿泊、学習)で構成し、それぞれがつながり合いながらも、相乗効果を生み出すような空間とすることを意図している。
本計画は、そのような地域の活性化を視野に入れた計画で、既存の美術館の中に公園のような気軽に訪れることができるストリートを計画するところからスタートした。現状の美術館の建築計画は、個性ある大小の三角形がズレながら連続していく建築になっており、特徴的なスペースを多く有しているが、空間体験としては複雑かつ均質的な空間スケールの連続のみで、来客者にとって自身がどの空間に居るのか方向が定まらず、迷路のような動線計画となっている。
改修では、新たに内外がつながり合う計画に改善すると共に、中庭の在り方を考えなおして明確な動線計画とすることで、来客者や管理者にとっても利便性の良い改修計画とする。どのスペースに居ても、隣接する空間や外部環境と緩やかにつながり合い、居心地の良いスペースを提供する。また、美術館のコレクションである「夢中園」という絵画に着目した。この絵画には、現実と非現実が交差する世界を表現しており、建築空間においても日常と非日常の世界を空間に内在化させる事を目指している。「夢中園」は数枚の画が互いが関係を持ちながら連なり合い、多様な世界と一続きの世界を表現する手法を見立て、この改修計画では、各要素(美術、音楽、演劇、建築、家具、飲食、宿泊、学習)で構成し、それぞれがつながり合いながらも、相乗効果を生み出すような空間とすることを意図している。
所在地 | 北京市宋庄地区 / songzhuang,beijing,Chine |
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用途 | 美術館 |
建築面積 | 2750㎡ |
延床面積 | 3650㎡ |
工事種別 | 改修 |
project. 2019.03 |