Circular Kameoka Lab

亀岡市環境プロモーションセンター

京都の杉材をふんだんに使った保津川を望む施設

本建物は京都の川下りで有名な保津川下りのスタート地点に位置し、目の前には保津川が広がり、背景には牛松山や愛宕山を望める恵まれた場所にある。ここで亀岡市が取り組む環境施策を広く発信すると共に、多くの人々が集い、交流し、つながる建築を目指した。 敷地は、地上レベルより一層分低い用水路の中州のような場所であり、がけ地の検討(崖下と崖上)が必要なうえに、地盤強度が低いにもかかわらず重機が入れにくく改良工事が難しいという特異な場所であった。そこで基礎については、軟弱な地盤に配慮すると重いRC基礎とするのは難しいため、鋼管基礎杭に鉄骨地中梁を載せた基礎とし、用水路の増水時には水没することを想定した1階鉄骨柱の上に2階床と前面道路側地上へのブリッジを兼ねた鉄骨床を載せる案が生まれた。2階・3階については無垢の製材を活かした2層の木造になっている。木造部については、鉄骨床地盤の梁位置をトレースしながら土台を敷き、木造の在来工法を採用している。 計画では、保津川の川の流れに沿うように水平方向に大開口の窓を設け、川へとダイレクトに眺望をつなぎ、スタジアムや乗船場からは施設の活動があふれ出るような構えとしている。 さらに、将来的に建物2階から保津川の土手へ向けてブリッジをつなぎ、より川へと結ばれるための開口も計画した。 隣接する豊かな周囲環境へ向けて活動が溶け出して、周囲の活動とも相乗効果が生まれるような建築になることを期待している。
所在地 京都府亀岡市保津町下中島地内
用途 環境政策情報発信・交流拠点施設
建築面積 136㎡
延床面積 316㎡
工事種別 新築
協働 一級建築士事務所エキスポ
施工 サンケイ都市建設株式会社
構造 門藤芳樹構造設計事務所
電気設備 ELECTRIC PLANNING SENO
機械設備 谷端設備設計事務所
写真 表恒匡
complete. 2024.03

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