ロードサイド・グリーンハウス Roadside Greenhouse
地域に根差すロードサイド建築
奈良県香芝市の交通量の多い国道に面した飲食店の計画である。地域産のオーガニックな食材を調理し提供するという店舗のコンセプト、
周辺に緑地が多く二上山という地域シンボルを望む敷地環境を読み込み、新たなロードサイド建築の在り方を模索した。
そこで、要求されるプログラムより下記の2 つの形式から思考し、それらを統合することを考えた。
1. 象徴性( 視認性) と地域性を表現する大和棟形式
2. 店舗としての回遊性や快適性を持つ中庭形式
本来は茅葺の屋根である大和棟を屋外( 中庭) にかかるガラス温室の屋根に読み替えることで、地域に馴染んだ象徴性をまとうとともに、
屋内の温熱環境を向上させる役割を担わせ、木洩れ日の差し込む魅力ある空間を創出する。
2つの形式を合わせながら多様な環境との関係を構築することで、従来のロードサイドとは異なる地域とつながる建築として、
新たな郊外の在り方を生み出すことを狙いとした。
所在地 | 奈良県香芝市 / Kashiba city , Nara , Japan |
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用途 | レストラン |
建築面積 | 1905.8㎡ |
延床面積 | 194.5㎡ |
協働 | 貴志泰正 , 羽原康成 , 六浦基晴 |
project. 2015.08 |